Madam.Kayoのひとり言


by madamkayo
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カテゴリ:披露宴・演奏の巻( 4 )

披露宴演奏・後編

〔栞のテーマ ・ レディーマドンナ〕

 先の2曲が終わってから、専務のMCが入った。
「~家~家、おめでとうございます。自己紹介させていただきます。『泣く子も黙る、寝てる子も起きる』と言われる名物男であります、○○と申します。
そして、先程からピアノ・キーボードを担当していて、会社では経理事務を担当しております、みんなの女房役でもあります○○さんです。」と紹介された。
 私はスックと立ち、客席に向かって前に右・左に笑顔で頭を下げた。またもや社員から「いいぞ、いいぞ。」と掛け声が聞えて来た。

 「え~、先程までビートルズのナンバーを演奏して来ましたが、ここでサザンオールスターズのナンバーを行きたいと思います『栞のテーマ』・・」
 「よっ、待ってました!」そう、サザンは専務のカラオケでの十八番。本当に桑田佳祐とそっくりに歌って下さる。よ~く知っている社員はつかさずここでも掛け声をあげた。
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 栞のテーマのピアノのバッキングは、和音の3連が続く。
 「ジャン・ジャン・ジャン、ジャン・ジャン・ジャン・・」と刻んで行くのだけれども、練習でもついつい走らないようにとゆっくりめに弾いてしまう。「もっと原曲は早いよ」と原曲とチェックしながら、よく専務に注意をされていた。

 だから、カウントの「ワン・トゥー・スリー・フォー」を早めに言ってしまった。私は、右のシンセに右手を伸ばし、左手はピアノで3連を弾く。シンセはかなり原曲に近い綺麗な音を出していた。そして、前奏が済むと、すぐにピアノの方に姿勢を戻す。

 弾きながら「まずい・・・ちょっと早かった。」でも、始まったものは戻れない。このままの早さで歌ってもらうしかない・・。

 あ~、やっぱりリズムを刻んで下さる人が必要!思わず、いんご☆くんと、バンマスの顔が浮かぶ。専務とも「ドラムやベースがないのはキツイなぁ~」と言う話はしていた。でも、専務は得意なサザンを早いながらも歌いこなしていた。
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私も原坊役で「恋は~♪言葉~じゃなく~ふ・たりだけの~story~♪」  
「つ~れない、そーぶり~の
long brown hair~♪」
「ウ~ゥゥゥ~ゥゥゥ~ノン・
ノン♪」

とコーラスでハモった。練習の時は、なかなかピアノを弾きながら歌うのが難しかった。でも、何とか本番までに間に合ったと思う。早いながらも、ジョニ段さんが言って下さったように楽しんで演奏できたような気がした。なんだか、50m走を走った後のような爽快感があった。


 次の曲の前でも専務がMCを入れて下さった。「この世の半分は女性であります。そのレディー達にささげます。『レディー・マドンナ』・・」となかなか素敵なMC。

 私は先程50m走を走った流れで、勢い余ってカウントをする。この曲は、ベースの分の左手、そして右手で旋律もドラムの代わりのリズムも刻まなくては・・・笑顔なんか浮かべてられない。勢いづけて指を鍵盤に叩くように始める。・・「あれ?かなり早い?!やって、しもうたぁ!!!」
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専務にも「私はあがると、走ると思いますよ。」とは言ってあったものの、本当になってしまった。・・
 「早いっ!早いっ!かなり早い。走ってる・・・走る、走る、誰か止めて~!!バンマス~、いんご☆君~、助けて~!・・でも、ここでリズムをゆっくりとしていったら、おかしい・・・。つっぱしってしまえぇ~~!」
と、弾いて弾いて弾きまくるぅ~~
 
 ・・・と私は力任せで弾いて行く。たまらないのは、専務である。そうでなくても、ご存知の通りこの曲の英語の歌詞は早口のようで難しい。専務は英語を、半ばロレロレとカタカナが繋がったような流暢な英語?で歌って下さる。すみませ~ん、専務!

 この曲のエンディングはポールのコンサートを見に行った時に、ポールが派手な終わり方で演奏していたのを覚えていたので、それの真似をさせてもらった。私が同じフレーズを何度も弾き、これでもかこれでもかと専務がEギターでアドリブで伸ばしに伸ばす。そして専務がアイコンタクトを送って「イェ~!」と言った。私がピアノの右端から手の甲で鍵盤をスライドして行く。「ヒュ~ン・ジャンッ!!!」とふたりの息が合い、めでたく終わった・・・!!

 パチパチパチと拍手。また、内輪の社員から「アンコール!アンコール!」の掛け声。専務がつかさず「この後は残念ながらアンコールはありません。え~、なぜなら次の曲からは、『有料』になります!」と言い、観客の笑いを誘った。

 私は満面の笑顔で終わりのご挨拶をした。演奏の前まで、あんなに身体が冷え切っていたのに、軽く汗ばんでいた。なんだか今度は100m走を走り終わったような、爽快感と脱力感があった。


 帰りは専務が「片付けは手伝わなくていいから、皆とマイクロバスで帰ってよし!」と言う、お優しい業務命令を発して下さった。

 私は、なぜかそのマイクロバスの帰り道、中野サンプラザの「走る~走る~俺たちー!」のメロディーが頭の中でコダマするのであった。。。
                                         (終わり)
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by madamkayo | 2005-11-13 21:25 | 披露宴・演奏の巻

披露宴演奏・中編

〔ロングアンドワイディングロード・レットイットビー〕

 ウエディングマーチの出だしは、簡単のようでちょっと難しい。『ドドドドー・ドドドドー・・・』のひとつづつの音が、くっつかないように気をつけて弾く。『チャ~ン・チャーカ・チャン・チャン・チャン・・のあまりにも有名なフレーズ。
 このポロネーズのような和音の中のひとつを微妙に外してしまった。あっ!と思ったけれども、一瞬バンマスの「わりと間違いはわからないもの」と言う言葉がよぎる。そしてあとに続くフレーズは、さとみ嬢ならこんな風に弾くはずと、いつも落ち着きはらった彼女をイメージして弾いた。

 なんとか、何小節かの披露宴にふさわしいこの曲の初めのフレーズが済み、トレモロを「レミ・レミ・レミ・レミ・レミ・レミ・・・」と長く弾き、途中から転調して「レミ♭・レミ♭・レミ♭・・」のフラットに変え、『The long and winding road』におもむろに続く演出。
a0044166_231405.jpg トレモロを弾きながら専務に向かって、私が「ワン・トゥー・スリー・フォー」とカウントを言う。専務の歌声が始まる。「あれ?微妙にずれた」・・・でも流石、専務。「The long and winding road ~♪」の出だしはいつもよりソフトにいい声が出て、この最初の曲の始まりに、「オォー!」と言う数名の歓声が客席から聞えた。きっと、ビートルズをよく聴いていた人であろう。

 私の指は、軽く震えていた。こんな事では、いかん!
弾きながら、グランドピアノごしに専務をチラチラ見て、ふたりの呼吸が合うよう努めた。

 やはり本番はなんだかいつもの練習の時と違って、ふたりとも微妙にずれる場面がある。でも、ゆったりと感情を込めながら弾くうちに、指のわずかな震えも止まって来た。
 後半の方は、落ち着いて弾く事ができ、エンディンは「タララララ~ン♪」とキラキラとした音色でおすまし?して終わらせると、初めて専務と私の演奏を見たほぼ内輪の人間から「専務ぅ!かよちゃん!うまいっ!」と言う掛け声が聞えて来た。
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 私の演奏している席から、客席の方を見ると、ほぼ社員と、一部の大工さん・業者さん達のデジカメ・携帯カメラ部隊が張り付いていた。そう言えば弾いている時、客席側から、いくつものフラッシュがたかれるのが分かった。
(写真・左下の方↑参照)
演奏で夢中だったとは言え、ただならぬ「かぶり付き?」の雰囲気は伝わって来た。


 次の曲は『Let it be』これは、何度も練習したから、出だしが決まれば、全部、大丈夫だろうと思っていた。練習でも、案外、出だしがずっこけたりしたものだから。。。
感情を込めて、「ジャンカ・ジャンカ・・・」と、わりと大きめの音で弾く。
 専務は、この曲はキーが高すぎて歌いづらいと、練習の時によく言っていた。ポールはやはり、素晴らしい声域の持ち主だと、専務と改めて感心したりした。
 歌う所は、ピアノの音量を控えるように言われていたが、中間のサビではお互い思いっきり弾く。専務も音を切り替えて、一歩前に出て、ご満悦でギターを奏で、私もまけずに力強いバッキングに努めた。専務のストラトがうなり、この曲の見せ場をかっこよく飾った。
 エンディングも音に重みを与えるように終わらせると、私の横と後方にかぶりつきだった女性社員が「ホ~」とため息を付いた。
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ここまでは、ほぼ順調だったのだけれども・・・つづく
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by madamkayo | 2005-11-10 23:11 | 披露宴・演奏の巻

披露宴演奏・前編

〔どきどき、オープニングの巻〕
a0044166_0193764.jpg チャペルでの結婚式は、とても厳かなもので、御曹司様のいつもと違う緊張しきったお顔が印象的であった。親戚だけでは足りないので出席してと言う、社長からのこれまた業務命令?が出たので私達も参列させてもらった。

 牧師様を見た同じ列の営業課長と大工経験者のガタイのいい2人が私に向かって「ね~ねぇ、あの牧師さん、なに人?」と聞いてきた。何て事であろう、この厳かな雰囲気の時に・・と目をやると、なるほど一瞬拝見した感じではアフリカのどこぞの方のようでもあるが、目のあたりがよく見るとアラブ系も混じっているような気がする。他の列のまたもやわが社の社員が「あの方はきっと、ゴンザレスと言う名前だよ」なんてめっそうもない事を言った。そのゴンザレス様、ではなかった、牧師様が「病める時もぉ↑貧しき時もぉ↓、これを愛しぃ~、これをい・つ・くぅしみぃ~、あぃするぅ事をぉ、ちっかいまーすかぁ↑?」と実にソフトなお声で流暢におっしゃった。
 なんだか、最近汚れきった我が心身を洗礼して下さる気持ちがした。私は、ちゃんと主人を愛しているだろうか・・私も20数年前、チャペルではなかったけれども、こんな純粋な気持ちで誓ったような気がする。遠い記憶を辿りながら、うちは貧しき時もずっと貧しき時も・・であったけれども、少なくても主人は私を愛してくれているようである。私もちゃんと主人を愛さなくては・・と反省しつつ、披露宴会場に向かった。

 新郎新婦が入場した後、お決まりのお偉方のスピーチ。その時、冷房が効き過ぎて冷えて来た。いかん!手を冷やしては、この後の演奏に支障をきたす・・と思い、手にハンカチをくるみ温めてみた。それでも追いつかずどうしよう・・と思っていたら、隣に座っていた社長のお兄様が「ホテルの人に言ってあげるよ」と実に紳士的に対応して下さった。みるみるうちに大広間が暖まって来た。
 
 スピーチが終わって落ち着いた頃、専務が前の席から私の席の方にツカツカと来た。耳元で「オープニングのウエディングマーチを長めにやってくれないかなぁ?すぐ定位置に付かないで端から歩いて俺がずっこけて見せるから」「わかりました。では、トレモロの部分を長くして専務が着くのを待っていましょう」・・さ~て大変!一味も二味も違う専務がまたまた面白い事を思いついてしまった。私は、同じテーブルにいた女性社員達に新たな業務命令を発令した。「い~ぃ?!専務がオープニングでずっこけて見せるから、ここっ!って所で笑うのよ!」と伝えると「わっかりましたー!♪」と任せておいてと言う元気の良い返事が返ってきた。

a0044166_0185566.jpg さて、私達の前の出番の会長様の素晴らしい高砂が拍手と共に終わった。私はあがり性の為、ぎりぎりまで席にいると、専務が前の方で上がっておいでと促した。
 
 ピアノの方に早足に行くと早くも女性のプロの司会者が紹介を始めた。「会社の専務様と事務の~さんが演奏をして下さるそうです。曲目はビートルズのロングアンド・・、レットイットビー・・」と曲を秘密にしておいたのに、そのプロの美しい声で紹介をし始めるではないか!それに頼んでもいないのに?「では専務様、ご挨拶をどうぞ!」と来た。せっかく端っこからずっこける用意をしていた専務はやむなくこの計画を断念してマイクの方に向かう。女性社員達は、どこで笑うのであろうと、首を長くしてこちらを見ているのが伺えた。でも流石、専務は機転を利かせ、演奏の中盤で持ってこようと思っていたMCをここで持ってきた。

 帽子をかぶりながら、「え~、こんな帽子をかぶっておりますが、私は変体ではございません。上半身は松山千春、下半身は田代まさしで未だ元気です。」と言うと、美しい声で司会者の女性に「余計な事は言わないで、始めて下さいね~」と言われてしまった。「ハイ、では」と専務の目線が私の所に移った。さっきまで笑っていた私も、グッと緊張した。オープニングのウエディングマーチが、案として直前に決まったので、一番練習をしていなくて自信がなかった。私は小さい身震いのような物を感じたのであった。。。。。
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by madamkayo | 2005-11-08 00:20 | 披露宴・演奏の巻

披露宴当日の朝編

〔ハチャメチャ・メーキャップの巻〕
 まだまだと思っていた、披露宴本番の日が来てしまいました。
会社の皆は朝の9時、事務所集合でしたが、私と専務は演奏のリハーサルの為、1時間早く行かなくてはいけません。8時10分頃に車で迎えに来てくれるとの事。
専務コダワリ効果音入りの『栞のテーマ』の為にシンセを持って行くとの事。その他にも、大きめなアンプを2個、そしてお互い自分の音が聴こえるようにと、小さなアンプを2個、またこの為に買い直して下さったシールド等備品と、もちろん専務のギターとで大荷物。その荷物を運ぶ為、会社で一番若い、うちの息子とひとつ違いの社員がお付きに付ける事となった。彼は、帰りの運転の業務命令が出たので、お酒を飲まないようにとの2重の業務命令が出ている。

a0044166_2324391.jpg 私は、一世一代?の舞台の為に、美容院に修行中の息子に髪のセットと、娘には顔のメーキャップをお願いしてあった。でも、ふたりとも早朝はいつもの通り、爆睡中。。。しかたがないので、自分でとりあえずやってみた。でも昨日かけたばかりのパーマのセットが上手くいかない。しかたがないので、息子と娘を起こしてみた。「何でもっと早く起こしてくれなかったの?」とふたり共言った。「あ~、ワックスで固め過ぎちゃったから、ここだけもう一度濡らして来て」出発まで40分足らず。「大丈夫、俺、腕がいいから」(・・?本当?ともかく正座をして息子にブローをしてもらう。その私の正座した膝の上に娘が抱っこのように向かい合って上に座って来た。「じっとしてて!お兄ちゃん、ママはアイラインはリキッドの方がいいかな?」「一気に書けよ」「ママの目、書きずらい。お兄ちゃん、揺らさないで!」「あれ?ゆいちゃん、片方二重の間に書いてるよ」「いいんだよ、その間を塗っちゃえば」「え~、パンダみたいになっちゃう、ママもう一度洗って来るからやり直して」と大騒ぎ。その光景を主人が「あ~あ~あ~ぁ~」と呆れ顔で、ひとりで朝食をとりながら見ていた。
こうやって息子に髪をセットしてもらい、娘を久しぶりに抱っこして、メイクアップしてもらい、慌ただしいながらも幸せを感じたりした。でも、このひと時の幸せを味わっている余裕がなかった。用意してあったドレスワンピを急いで着て、ちょっとラメ入り黒のパンストを履き、オニュウの靴を下ろして、子供達には、千円だけのお駄賃をあげて、ドタバタと家を後にした。

a0044166_23242966.jpg 調度、専務の車は私のマンションの下に着いた所だった。後部座席に座らせてもらって、私は続きのマニュキュアを塗っていると、専務に「あんたも忙しいねぇ」と言われた。
後部座席には、今日の為に手作りバージョンアップした帽子があった。この無地の扇子と赤地の水玉模様の布を探すのが大変だったとか・・・「祝上棟」の文字。流石、建設会社!

 専務は、ご機嫌でホテルまで運転して下さり、お供の若社員に台車を持って来させ荷物を運び、いざセッティング。専務は手際よく、シールドとアンプを繋げていき、ホテルの音響担当の人にテキパキと指示を与えていた。私は、何と何をつなげて良いかわからず、手もちぶささの為、若社員に写真を撮ってもらった。「やばいっすよ。俺とかわらない子供がいるように見えないっす。」と言う言葉に気を良くしてしまった。ダイエットが間に合わなかった事も忘れて・・・

式に社員として参加して、いざ披露宴。本番の模様は、この次に・・・
お楽しみに!

(この写真は、リハーサル中の模様です)
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by madamkayo | 2005-11-05 23:25 | 披露宴・演奏の巻