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Madam.Kayoのひとり言


by madamkayo
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インドネシアからの手紙

 以前、勤めている会社で、インドネシアやマレーシアの外人の20代の男の子達と知り合う機会があった。彼らは、技術者や研修生としてこちらに来ていたようだ。
はじめは、浅黒い彼らに声をかける事ができなかったけれども、彼らは日本人にとても友好的で、次第に友達になっていった。

 昼休みなどは、私はスピーク・Englishを教えてもらい、彼らには日本語を教えてあげた。
日本語を教えて行くうちに、日本語って難しいんだなぁ~と母国語ながら改めて思ったりしたものだ。
たとえば、「下」と言う漢字。意味の通り「した」とも読むし、上下の「げ」とも読む。下りる「おりる」にも使い、尚且つ「~して下さい」にも用いる。説明するのに、しっくはっくした。
 
 その中でも日本語の上達の早い男の子がいた。他の彼らは「○○さん、綺麗」と覚えたての日本語で、お世辞を言ってくれ、私がつかさず「正しい日本語だわ!It's コレクト!」と笑ってみせると、その上達の早い通称「モモちゃん」と言う子が「○○さん、遠・く・か・ら、きれいで~す」と、いたずらっ子のような微笑みを浮かべて、私を大笑いさせた。「モモちゃん、それ以上、日本語を覚えなくてもいいわよ~」と言って彼と笑ったものである。

 
 その会社を辞めて、8年位経つ。友達になった数名の彼らと、中学生のような英語で文通をしていたけれども、いつしか忙しさにかまけて、私から手紙を出さなくなってしまった。
彼らからも、少しづつ、手紙が来なくなってしまった。
インドネシアからの手紙_a0044166_1184064.jpg

 でも、先々月、久しぶりにAir mailが郵便受けに届いていた。「モモちゃんだ~♪」と私が思わず小さく声をあげた。
 
 何々?・・「Happy Valentine to you and your family. ・・・ I am Momo, someone who that makes you very busy when I in Japan. I was married last year and I have son last month. By the way, when you will come to Jakarta? ・・・」
 文法やスペルが正しくない所があっても、お互い通じるのです。
「あ~、モモちゃん結婚して、子供ができたんだ~♪あの小柄で、子供みたいだったモモちゃんが~」


 懐かしさの余り、先日、夜に国際電話を久しぶりにかけてみた。数年前の最初の頃はドキドキしたけれも、今はどうにかなるサ!と思ってかけられるようになった。
 
 「Hello~♪May I speak to Mr.Momo? I’m ○○,from Japan.」と言ってみた。・・また、変な外人(私もそうであるけれども)が出たらどうしよう。ベラベラと英語やインドネシア語しかしゃべらない人や、「わ・た・し、すこし~日本語、でっきますぅ」なんてのが出た事もあった。

 すると「私、モモです~!○○さん、あ~~、うっれしいですぅ♪私、少し日本語、わすれましたー(笑)」と直接、モモが出てくれた。
「ベイビーできたの?おめでとー!」
「○○さん、いつジャカルタ来ますか?」
「ジャカルタ、恐い!I'm afraid!デンジェラス。TV News、テロ in ジャカルタ。バン・バン!」
「う・そ・ですぅ。ジャカルタ、大丈夫でっすぅ~」
・・・って、こんな会話。

彼は日本語が良くわかるので、お互い変な日本語?でも会話ができる。

 そして電話の最後にちょっとだけ覚えていたインドネシア語を言った。
「アタス・クバイ・カンニャ。ウントゥー・バントゥー・アンニャ。テレマカシー。サンパイ・ジュンパ・ラギ!」
『お世話になりました。ありがとう。また会いましょう』と言った意味だと思う。
使った本人が意味を良く覚えていない。

 これには、モモちゃんが大うけだった。
短く終わらせようと思っていた国際電話もついつい長くなってしまった。
後日の電話の請求書がちょっと恐い。
 
 インドネシアからの手紙は、どくとくの香辛料の香りがした。私も久しぶりに手紙を書こうかな・・・日本からの手紙は、醤油くさいのかしら?
by madamkayo | 2006-04-24 01:01 | 日記